た
くみに笙を吹き、鳳凰の鳴くような音をたてた仙人。周の霊王の太子として生まれた。地方の遊歴の折り、道士に出会い、そのまま崇高山に登ってしまった。30余年後、友人が山上で捜すとあらわれて「7月7日、私を山頂で待っているように、家人に伝えてほしい」と言った。その日になると白い鶴に乗ってきて山頂にとまった。遠くからは見えても、そこまで行くことができない。王子喬は手をあげて人々に別れを告げ、数日して飛び去った。