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ねに山間に住んで地面に穴を掘って坐り、琴を弾き、易を読んだ。夏冬とも単衣(ひとえ)で、厳寒の日に様子をみると、髪をざんばらにして身体を覆い、その長さは一丈余もあった。容貌は非凡の品格をもち、幾代も姿を見かけたが、顔色はいつも同じだった。 ある高官に迎えられたことがあるが、口をきかず、高官が誅殺されることを予言したので、獄死させられた。しかし数日後、平然と別の町にいるのが目撃されている。