このアメリカ人は1896年に蒸気機関を積んだ<エアロドーム>と名付けた模型飛行機を、時速40kmで1km以上飛ばすことに成功しよった。
これを知ったアメリカ大統領マッキンリーは、国として彼の飛行機をバックアップすることにした。



国から援助を受けたラングリーは、1903年10月7日、実際の飛行機<エアロドームA>を完成させたんじゃ。この機はアメリカ、ポトマック川で試験飛行が行なわれることになった。
この<エアロドームA>は、5気筒52馬力のエンジンを積みカタパルト(発進装置)から時速48kmで発進したが、そのまま川に突っ込み大失敗じゃ。さいわいにもパイロットのマンリーは、落ちた川から救出された。
数学者で天文学者でもあったラングリーは「2次元の世界で自動車を運転できるなら、3次元の世界で飛行機をあやつるぐらい簡単だ」といっていた。彼も重力を甘くみた一人じゃ。2ヶ月後第2回目の実験も、散々な結果となった。
 


   しかし、この実験の9日後に大事件が起きた…。