南部アンデス
アルゼンチン、ボリビア、チリの国境地帯は高く、荒々しく削り取られ、赤茶けた、乾いた山々が 連なっている。その中にはユーヤイヤッコ山やリカンカブール山のように頂上あるいはその直下に インカ遺跡のある、聖なる山も多い。新大陸最高峰のアコンカグア山もここにある。
グランチャコヌは立派な狩猟の地域として知られているこの中腹の辺りはサボテン林が広がる。 居住者は猟師がほとんどである。 この地域ではゲームと言われる、グアナコ(ヤマの親類の4足動物)、ダチョウや小さな動物が見つけられた。 チャコインディアンは遊牧生活をしており、スペイン人が馬を連れてくるまでは歩きながら狩猟し、旅をした。 この辺りの水は地元の川から、そして土地は栽培に適している。最近ではチリの品質良いワイン を作るブドウ園もあり、ヨーロッパの国々やアメリカへ輸出している。
北部は無味乾燥なアタカマ高原である。 ここのいくつかの村にはまだ1滴の雨も降った事が ないと言う記録があるほどだ。 月の谷には砂漠が月の表面のように眺望される。 地層は色鮮やかで、所々に石が変わった形でならんでいる。 この土地が昔は海底だったという事は信じ固い。
アタカメノインディアンにより居住しているものはこの乾燥気候で農業も出来ず、ヤマの番をし、 毛織物、バスケット、陶器を作り取引し、生活をしている。
ナンシー C. ルットキハウス
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