百鬼徒然袋 巻之中

(国立国会図書館所蔵)

石燕曰く 松明の名はあれども、深山幽谷の杉の木ずえをすみかとなせる天狗つぶての 石より出る光にやと、夢心におもひぬ。
解説 石燕が言うには「天狗つぶての石から出る光だろうかと夢心に思った」 と書かれています。百鬼拾遺の「 天狗礫」 と関係あるのでしょうか。 あるいは「狐火」や 「簑火」 のような不審火の一種でしょうか。