百鬼徒然袋 巻之下

(国立国会図書館所蔵)

石燕曰く 白沢避怪図曰
飯甑作声鬼名
斂女有此怪則
呼鬼名其怪忽
自滅
夢のうちにおもひぬ。
解説 白澤避怪図は、黄帝が「 白澤」 から聞いて作らせた中国古代の 妖怪図鑑のことです。
「日本書紀」の頃から、音霊がやってきて、災いの予兆であると 信じられてきました。その後、釜鳴りは吉兆を占うのに用いられて きました。吉備津神社には「鳴釜神事」が伝わっていて、釜殿での 釜の鳴り方で吉兆を占います。
石燕の画は、「百鬼夜行絵巻」(真珠庵蔵)の釜の妖怪に そっくりです(両手に笹?を持っているところは異なりますが)。