百鬼徒然袋 巻之中

(国立国会図書館所蔵)

石燕曰く 野わけはしたなく吹けるあした、林かんに酒をあたたむるとて、朝きよめの 仕丁のはきあつめぬるははきにやと、夢心におもひぬ。
解説 「徒然草」の第十九段にある「とりあつめたる事は秋のみぞ多かる。 また、野分のあしたこそをかしけれ」というあたりからの発想 でしょうか。落ち葉を掃き浄める箒がなぜ箒神になるのかは よくわかりません。