画図百鬼夜行 陰之巻

(国立国会図書館所蔵)

解説 犬神とは犬の霊のことですが、四国を中心に伝えられる犬神は、 蟲毒(こどく)として「犬神使い」が呪う相手に犬神を憑かせる ものです。蟲毒は中国から伝来されたもので、昆虫や動物の霊を 使って人を呪う方法のことです。
犬神に憑かれた人は、自我をなくし、トランス状態で異常な行動 を繰り返したり、原因不明の高熱がでたりします。
狐憑きのように「犬神筋」という、代々犬神を受け継ぐ家系の人 があるとされています。犬神筋の人は犬神を祀る必要があり、も しこれを粗末に扱えば内外に厄をもたらします。
白児についてはよくわかりません。どなたか情報をお願いします。